日本帝国主義一五〇年を沖縄から問う

日本帝国主義一五〇年を沖縄から問う

8月12日(日)

 集会 14時から

           お話 湖南通さん(近現代史研究家  沖縄出身県内在住)

           その後、会場全体で討論

         

  デモ 17時から つくば駅周辺

つくば市立吾妻交流センター 大会議室つくば市吾妻1-10-1つくばセンタービル4F つくばエクスプレスつくば駅A3出口より徒歩3分)

 参加費500円

 主催 戦時下の現在を考える講座  連絡先 090-8441-1457(加藤)

mail: under_the_war_regime@yahoo.co.jp

blog: http://inwartimeinibaraki.hatenablog.com

twitter: https://twitter.com/against_war

  

今年は「明治一五〇年」で、政府は記念式典をするのだそうです。まるで「明治維新」から今日までが一続きのようですが、安倍政権は一九四五年の敗戦による断絶をなかったことにしているのでしょうか。憲法が変わり、主権者が変わり、国家体制も変わった、世界史レベルの大きな出来事のはずです。西欧列強と肩を並べた大国となり大いに繁栄した、と呑気に「日本すごい」と喜んでいていい物語なのでしょうか。戦前の大日本帝国は国内においては人権や環境を置き去りにしての強権的な体制での資本主義化、その結果生まれた格差と貧困の放置、そして何より対外膨張政策によって他国を侵略し、人や資源を奪った帝国主義国家でした。

対外膨張政策=植民地政策は現在「日本国」とされている地域でも行われました。北海道や沖縄、小笠原諸島などがその地域です。中でも沖縄はかつては独立した「琉球王国」でしたが、島津藩に服属を強いられ、「明治維新」後には独立も奪われ「大日本帝国」に組み込まれました。アジア・太平洋戦争では日本本土防衛のための捨て石とされて凄惨な地上戦が行われ、敗戦後は米軍に占領されました。その戦争を大元帥として指揮したヒロヒトは「沖縄メッセージ」で沖縄をアメリカに売りました。こうして天皇制は続き、アメリカによる沖縄の軍事占領は続きました。一九四七年四月二八日は日本政府にとっては独立回復の日でしょうが、沖縄にとっては日本政府から切り捨てられた屈辱の日です。

戦後の日本は自ら侵略戦争は行わなかったものの、「国益」のためにアメリカの戦争に協力し続けました。朝鮮戦争ベトナム戦争湾岸戦争、アフガン攻撃、イラク戦争では、「本土」や沖縄の軍事基地からの出撃があり、軍需物資の供給がなされました。その間に沖縄は「日本国」に復帰しましたが、米軍基地はますます沖縄に集中させられ、沖縄の人々は日々、暴力と人権侵害にさらされてきました。なのに日本政府は沖縄県とまともに話し合おうとはしていません。こうしてみると、確かに、政府が考えるように「明治維新」から今日までは一続きなのかもしれません。その連続性を沖縄から見たとき、「明治一五〇年」はどのような像を結ぶのでしょうか。私たちはその像から何を学び、どうすればよいのでしょうか。

 

来年の天皇代替わりとそのお披露目となる茨城国体を控えたこの八月に、私たちは日本帝国主義一五〇年を沖縄から問うてみたいと思います。もちろん、ヤマトの私たちは沖縄から問われる側であることを肝に銘じつつ。お話は県内在住の近現代史研究家の湖南通さん、集会の後にはつくば駅近辺でデモもします。