連続学習会・象徴天皇制を考える№11 新たな天皇代替わりにどう立ち向かうか

連続学習会・象徴天皇制を考える№11

新たな天皇代替わりにどう立ち向かうか

12月15日(土)13時半~16時

吾妻交流センター大会議室(TXつくば駅下車)

お話 中川信明さん(靖国天皇制問題情報センター)

参加費 500円

主催 戦時下の現在を考える講座 連絡先090-8441-1457(加藤)

 

天皇の即位まで、もう半年を切っています。

憲法に違反した、天皇による政治的発言から今回の代替わりは始まりました。しかし、憲法違反についてはほぼ問題とされないままに、人々は現天皇の発言を好意的に受けとめ、法が作られ、事態は動いています。天皇制の存続は自明のこととされ、議論の対象とはなっていません。けれども、例えば憲法には「この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」とありますが、私たちは一度も天皇の存在や地位について「総意」を問われたことはありません。また、身分制度の頂点ということは日本国憲法の平等原則に反しています。

天皇護憲派だと言われていますが、天皇天皇たらしめている法的根拠は日本国憲法しかなく、天皇が自身の存在基盤の法を護ると言うのは当たり前のことです。憲法天皇の法的根拠がある限り、それがどんな憲法でも天皇は「護る」と言うでしょう。

私たちは今回の天皇代替わりに際し、あらためて天皇制をなくすための努力をしなければならないのではないでしょうか。そのために今回は、前回の代替わり時から天皇制の問題を問い続けている「靖国天皇制問題情報センター」の中川信明さんを招いて、前回の代替わりをどう戦ったのか、今の代替わり状況をどう見るか、を話してもらいます。

連続学習会・象徴天皇制を考えるNo10 三十年前の天皇代替わり時の 運動をふりかえる

連続学習会・象徴天皇制を考えるNo10

三十年前天皇代替わり時

運動ふりかえる

10月14日(日)14時~16時

つくば市立春日交流センター  小会議室

つくば市春日2-36-1、筑波大学病院そば・春日学園義務教育学校向い)

参加費 300円

主催/戦時下の現在を考える講座tel: 090-8441-1457(加藤)

mail: under_the_war_regime@yahoo.co.jpblog

http://inwartimeinibaraki.hatenablog.comtwitter

https://twitter.com/against_war

 

 

 

 


  一九八八年九月二十日の裕仁天皇重体報道を皮切りに、「昭和」から「平成」への天皇代替わりは始まりました。
  TVは天皇の血圧や体温を日に何度も報じ、CMから「お元気ですか」と言う言葉が消され、企業や人々は「不敬」呼ばわりされることを恐れて互いに空気を読み合い、様々な行いを「自粛」し、収入が途絶えて自殺へと追い込まれる人まで現れました。
 そうした理不尽は、しかし当然のように人々の反発を招き、裕仁天皇の戦争責任問題も相まって声を上げる人々が現れ、全国の至るところで 抗議行動や集会、訴訟や異議申し立てが行われました。前回の代替わりは史上最大規模で天皇制への抗議が公然と行われた時間でもあったのです。

   三十年前の天皇代替わり時の運動をあらためて振り返り、今私たちに何ができるのかを考える糸口にしたいと思います。

死刑制度が守るものは何か 「オウム真理教事件への 13 人執行から考える」

<死刑制度を考える討論会>
 
死刑制度が守るものは何か
 
オウム真理教事件への 13 人執行から考える」
 
7 6 日に 6 人と 26 日に 7 人、オウム真理教の一連の事件の裁判で死刑判決を受けた計 13 人の刑が執行されました。大逆事件以来の大量執行でもあり、初回の再審請求中という通例では執行しない人や人を殺してはいない人も含まれている今回の死刑執行は、事件の特異性に対する日本国の回答でもあり、内外に強い衝撃を与えました。EU駐日代表部とヨーロッパ各国の駐日大使は今回の死刑執行を批判する声明を、またローマ法王庁もこれまで「特殊な事情に限り」容認するとしていた死刑に対する見解を改め、「死刑は個人の不可侵性と尊厳に対する攻撃であり、容認できない」と表明しました。しかし日本国政府はこれらの、人権を最重要視する以上は死刑の廃止または執行停止が当然との国際社会からの批判に全く動ずることなく、今後も死刑執行を継続するとの姿勢を崩していません。日本国 政府は何を守ろうとして死刑を行うのでしょうか。
 
【日時】 9/16 (日) 14 00 16 00
 
【会場】つくば市春日交流センター大会議室
 
春日学園義務教育学校向かい
 
【参加費】 300
 
主催 / 戦時下の現在を考える講座
 
連絡先 090-8441-1457 (加藤)
 
 
 
 
  「私たちは死刑制度とどのように向き合うのか」
 
今回の 13 人への執行により一連の事件がなぜ起きたのか、どうすれば防げたのかを、事件を引き起こした人々を通じて私たちが知る機会は永久に喪われました。この事は私たちの意識から事件で傷ついた多くの人々の姿さえも消し去る事につながりかねません。罪を犯した人が事件と向き合い、どのように変わっていくのかを知る機会も喪われました。
 
この国では死刑存置派が 7 割に上るというデータもあります。その根拠は「人を殺した者」に対する応報感情でしょうが、死刑も殺人という行為を制度化したものです。再び殺す事で取り戻せるものはなにもありません。私たちの社会が生命の尊厳に向き合うのなら、殺人者でもその生命は分け隔てなく尊ばれるべきではないでしょうか。いかなる場合でも、国家といえども、殺人を行う事を正当化してはいけないのです。
 
殺人のような重大な犯罪に対し抑止力を期待できず、冤罪という極めて深刻な人権侵害の危険性がある死刑という制度は即刻廃止されるべきです。
 
今回の執行について政府関係者は「平成の事件は平成のうちに」と言っています。来年の天皇代替わりが今回の執行を招いたと言っていいのでしょう。しかしそのような政治的スケジュールによって人の生命を「管理」していいのでしょうか。日本国政府は一体何を守ろうとして死刑を行い続けているのでしょうか。そして私たちの社会は何を守るために死刑を望むのでしょうか。
 
死刑問題に関心を寄せる多くの方と議論をしたいと思っています。

日本帝国主義一五〇年を沖縄から問う

日本帝国主義一五〇年を沖縄から問う

8月12日(日)

 集会 14時から

           お話 湖南通さん(近現代史研究家  沖縄出身県内在住)

           その後、会場全体で討論

         

  デモ 17時から つくば駅周辺

つくば市立吾妻交流センター 大会議室つくば市吾妻1-10-1つくばセンタービル4F つくばエクスプレスつくば駅A3出口より徒歩3分)

 参加費500円

 主催 戦時下の現在を考える講座  連絡先 090-8441-1457(加藤)

mail: under_the_war_regime@yahoo.co.jp

blog: http://inwartimeinibaraki.hatenablog.com

twitter: https://twitter.com/against_war

  

今年は「明治一五〇年」で、政府は記念式典をするのだそうです。まるで「明治維新」から今日までが一続きのようですが、安倍政権は一九四五年の敗戦による断絶をなかったことにしているのでしょうか。憲法が変わり、主権者が変わり、国家体制も変わった、世界史レベルの大きな出来事のはずです。西欧列強と肩を並べた大国となり大いに繁栄した、と呑気に「日本すごい」と喜んでいていい物語なのでしょうか。戦前の大日本帝国は国内においては人権や環境を置き去りにしての強権的な体制での資本主義化、その結果生まれた格差と貧困の放置、そして何より対外膨張政策によって他国を侵略し、人や資源を奪った帝国主義国家でした。

対外膨張政策=植民地政策は現在「日本国」とされている地域でも行われました。北海道や沖縄、小笠原諸島などがその地域です。中でも沖縄はかつては独立した「琉球王国」でしたが、島津藩に服属を強いられ、「明治維新」後には独立も奪われ「大日本帝国」に組み込まれました。アジア・太平洋戦争では日本本土防衛のための捨て石とされて凄惨な地上戦が行われ、敗戦後は米軍に占領されました。その戦争を大元帥として指揮したヒロヒトは「沖縄メッセージ」で沖縄をアメリカに売りました。こうして天皇制は続き、アメリカによる沖縄の軍事占領は続きました。一九四七年四月二八日は日本政府にとっては独立回復の日でしょうが、沖縄にとっては日本政府から切り捨てられた屈辱の日です。

戦後の日本は自ら侵略戦争は行わなかったものの、「国益」のためにアメリカの戦争に協力し続けました。朝鮮戦争ベトナム戦争湾岸戦争、アフガン攻撃、イラク戦争では、「本土」や沖縄の軍事基地からの出撃があり、軍需物資の供給がなされました。その間に沖縄は「日本国」に復帰しましたが、米軍基地はますます沖縄に集中させられ、沖縄の人々は日々、暴力と人権侵害にさらされてきました。なのに日本政府は沖縄県とまともに話し合おうとはしていません。こうしてみると、確かに、政府が考えるように「明治維新」から今日までは一続きなのかもしれません。その連続性を沖縄から見たとき、「明治一五〇年」はどのような像を結ぶのでしょうか。私たちはその像から何を学び、どうすればよいのでしょうか。

 

来年の天皇代替わりとそのお披露目となる茨城国体を控えたこの八月に、私たちは日本帝国主義一五〇年を沖縄から問うてみたいと思います。もちろん、ヤマトの私たちは沖縄から問われる側であることを肝に銘じつつ。お話は県内在住の近現代史研究家の湖南通さん、集会の後にはつくば駅近辺でデモもします。

連続学習会・象徴天皇制を考えるNo9 三十年前の天皇代替わり時の社会をふりかえる

連続学習会・象徴天皇制を考えるNo9

三十年前の天皇代替わり時の社会をふりかえる

6月24日(日)14時~16時

つくば市立春日交流センター 小会議室

つくば市春日2-36-1、筑波大学病院そば・春日学園義務教育学校向い)

参加費 300円

主催/戦時下の現在を考える講座tel: 090-8441-1457(加藤)

mail: under_the_war_regime@yahoo.co.jpblog

http://inwartimeinibaraki.hatenablog.comtwitter

https://twitter.com/against_war

一九八八年九月二十日の裕仁天皇重体報道を皮切りに、「昭和」から「平成」への天皇代替わりは始まりました。

TVは天皇の血圧や体温を日に何度も報じ、CMから「お元気ですか」と言う言葉が消され、企業や人々は「不敬」呼ばわりされることを恐れて互いに空気を読み合い、様々な行いを「自粛」し、収入が途絶えて自殺へと追い込まれる人まで現れました。

今回の「生前退位」はこうした、明らかに天皇制の存続にとって負の効果をもたらす事態を避けようとして考えられたのでしょう。

もう三十年前の出来事です。そもそも生まれていない人も多いでしょう。前回の天皇代替わりで社会がどう動いたのか、あらためて振り返ってみたいと思います。