11/29(日)【報告・討論会】道をあけろ 私たちを逮捕するな

報告・討論会 戦争法制と9.16国会前弾圧を考える

    道をあけろ 私たちを逮捕するな

11月29日(日)14時 -16時30分

つくば市立吾妻交流センター 大会議室

つくば市吾妻1-10-1、TX線つくば駅つくばセンタービル4F Google マップ

参加費500円

お話:学生ハンスト実行委員会の逮捕された方と救援した方

 

街頭行動が議会を正当化するのであって、議会が街頭行動を正当化するのではありません。したがって、どのような街頭行動、どのような穏やかなデモ行進であれ、それはある「根源的なもの」に触れているのであり、ある意味破壊的な性格を保持しているのです。…街頭行動は憲法で認められた表現の自由であると同時に、憲法そのものの成立根拠でもあるのです。 ――学生ハンスト実行委員会(2015/09/09)

 

戦争法案、もとい安全保障法案が審議されていた国会前には、膨大な人々が法案に反対の声を上げようと集まって来ました。対する安倍政権は、鉄柵さらには輸送バスの隙間ない幾重ものバリケードと、呆れるくらい大量の機動隊をもって応え、人々の声を一切聞かず国会に近づけまいとしました。その結果九月中の一週間で二十人、特に十六日には十三人が逮捕されるという「事件」が起きました。

◆この大量の逮捕は何を意味しているのでしょうか?安保法制に反対するとは、国がこれから行う戦争に反対することです。「国権の発動たる戦争」への反対は目障りで仕方ないのではないでしょうか。逮捕された人たちは、大群衆を狭い歩道に危険なまでに押し込める過剰警備に抗議して車道の解放を求めたことを「公務執行妨害」だとされましたが、彼らは何か特別なことをしていたわけではないし、その場に場に居合わせた人は「誰が逮捕されていてもおかしくなかった」と言います。にもかかわらずネットの中では、「逮捕されて当然の危険なことをしたのだ、自分が悪い」「暴力で平和運動を潰すつもりか」「ルールを守れ」といった中傷と運動内での分断がひろがりました。同じ目的のために集まった人々を嘘や中傷で分断して、得をするのは一体だれなのでしょう。

◆「ルール」?街頭で声をあげることは何世代も、何百年も前から「私たち」が行ってきた行為です。それはそれぞれの時それぞれの場所での権力者に対する意志表示でした。私たちはそうした意志表示を積み重ねることで議会を獲得し、憲法を獲得し、 選挙権を獲得し、人権を獲得してきました。だから、街頭で声をあげることは道路交通法も警察も、もちろんどんな政府でも取り上げることのできない権利であり、私たちにとっての基本的な力なのです。

◆逮捕された人たちは、いわば私たちの代わりに捕えられたのであり、そんな時は助け出すために協力しなけらばならないはずです。九月十六日の被逮捕者の中には学生ハンスト実行委員会のメンバーが三名含まれていました。安保法案成立を阻止し安倍政権を打倒するために、八月二十七日から九月二日までの百四十八時間、国会前でハンガーストライキを決行した学生たちです。この当該の方をお呼びして、逮捕時の状況、逮捕後どんな目にあったのか、逮捕された人を助けるにはどうすればいいのかという具体的なお話や、彼らの運動についてお聞きします。そして戦争と弾圧との関係を考え、私たちの内に強固に巣食ってしまっている「権力のルール」に向き合って、分断とバリケードとを共にのりこえていく力の在処を探れれば、と思います。 「誰が逮捕されてもおかしくない」この新たな戦時下に、より強く、声を上げ続けるために。

 

だまっていればすっかりつけあがって、いったいどこの世界に、不当逮捕されたデモ参加者にたいし「帰れ!」コールをくりかえし浴びせ、警察に感謝するなどという反戦運動があるのだ?…古今東西、警察と合体し、権力と親和的な真の反戦運動などあったためしはない。そのようなものはファシズム運動というのだ。――辺見庸(2015/09/27)

 

主催/ 茨城不安定労働組合 + 戦時下の現在を考える講座
電話:090-8441-1457(加藤) + 080-5459-9576(鈴木)
メール:under_the_war_regime@yahoo.co.jp
ブログ:http://d.hatena.ne.jp/godzilla08/http:// inwartimeinibaraki.hatenablog.com

ツイッターhttps://twitter.com/IbkPUhttps://twitter.com/against_war

 

11/1(日)【フォー・ビギナーズ】「サミット体制」とはなにか?

         戦時下の現在を考える講座 For Beginners

                「サミット体制」とはなにか?

  11月1日(日)14時-16時

  つくば市立吾妻交流センター 小会議室

     (つくば市吾妻1-10-1、TX線つくば駅つくばセンタービル4F Google マップ

  資料・室代:300円

テクスト: 栗原 康『G8サミット体制とはなにか』                以文社、2008年 ※品切れ中)                            

  ※事前にテクストがお入用の方は、対応しますので下記お問合せまでご連絡ください

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◆来年開催されるG7伊勢志摩サミットの一環として、つくば市では2016年5月15日~17日にかけてG7科学技術大臣会合が開かれます。県と市は国際科学技術都市TSUKUBAを世界に発信し更なる投資と人材を呼び込むとか経済効果が当てこめるとかスイートルームを公費で増設しようだのと喜んでいますが、実際サミットとは何をやっている所なのでしょうか?そこに毎年集まる人たちが何をどうやって決めどのように実施しているのか、世界のてっぺんでの行事は下々の者にとっては、遥か雲上のお祭りのこだまの如く関わりようもないものに思えます。

◆しかし私たちがサミットに無関心になってしまうのは、それが非公式・非公開・非民主的な秘密会議であるという性格のゆえでもあります。世界のほぼ全ての国が加盟している国連と異なって何ら法的な根拠も持たず、自ら頂点=summitを名のるわずか数ヶ国(米・カナダ・英・仏・独・伊・日)の政府グループが、経済・貿易・金融・労働・社会保障・公共サービスそして軍事等あらゆる分野を可能な限り多国籍企業の活動しやすいようグローバルに再編してゆく、これがサミットの目的です。その実行の結果が地域経済の破綻・環境破壊・貧困・飢餓・難民そして戦争/テロとなって広がり、地球上を荒廃させ、抜きがたい絶望を植え付けてきた。それがここ40年の世界の歴史です。

◆サミット開催国で毎年大規模な抗議行動が起こるのはいたずらなお祭り騒ぎではありません。いま国内で進行しているTPP参加も派遣法改悪も安保法制もこの「世界政府」の統治下で進められており、一国だけでは、また政権がどう交代しても変えるのは不可能だということを私たちは思い知らねばならない。それでもまだサミットに不感無覚のまま、はかない<平和>と<民主主義>にすがって閉じ籠もり続けようとするのか?

◆今回読むのは、このような「サミット体制」の歴史と実体をじつに分かりやすくまとめ上げている唯一の本です。キーワードは<新自由主義>と<新植民地主義>。本書は新自由主義政策の入門としてもうってつけです。残念ながら品切れ中ですが、報告者が要約・解説するので大丈夫、未読OKです。「世界の暴動」なる素敵な4つのコラム付。

 

主催:戦時下の現在を考える講座

お問合せ:電話 080-5459-9576(鈴木)
                メール under_the_war_regime@yahoo.co.jp
                ブログ http://inwartimeinibaraki.hatenablog.com

                ツイッター https://twitter.com/against_war

 

9/27【フォー・ビギナーズ】憲法九条はなぜ制定されたか?

          戦時下の現在を考える講座 For Beginners
                  憲法九条はなぜ制定されたか?

 

9月27日(日)14:00 ー16:00頃
つくば市立春日交流センター 小会議室(つくば市春日2-36-1 Google マップ
・資料・室代 300円

・テクスト  古関彰一 (1943‐  独協大学名誉教授、法学・憲法史)

        『憲法九条はなぜ制定されたか』 岩波ブックレット、2006年

(サブテクスト  同『平和憲法の深層』ちくま新書、2015年)

 

              憲法九条がなぜ日本国憲法に盛り込まれる必要があったのか、
               九条との関係で日本の安全保障はどう考えられていたのか、
                     さらには、私たちは九条をどう受け入れてきたのか、
                        その受け入れ方がいまどう問われているのかを、

                            今だから、あらためて、原点から検証します。

 

                                       未読OK。報告者が解説します。

 

主催 戦時下の現在を考える講座

問合せ  電話  080-5459-9576(鈴木)
             メール  under_the_war_regime@yahoo.co.jp
             ブログ  http://inwartimeinibaraki.hatenablog.com
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「反戦・平和は生きているか?」(15年8月)集会報告

反天皇制運動 カーニバル』30号(第Ⅸ期・反天皇制運動連絡会、2015年9月8日発行、通巻373号)に載せていただいた去る8月の集会報告を(少しだけ措辞を直して)ここに再掲します。編集部の方々、ありがとうございました。

 

                   敗戦七〇年 一日遅れの8・15 反戦・平和は生きているか?

 八月一六つくば市での集会とデモ。一二年からの八月企画で四回目。(茨城は運動が盛んだとか仲間が多いとかいうことはなくて、主催はデモの最小の役割分担にも足らない!) つくば市立吾妻交流センターでの集会はいつもと同じ位で二十名。今盛り上がっているテーマのためか、普段運動に関わりないという方や県内でも随分遠方から来てくれた初参加者がいる。
 とはいえ「一体いつから〈反戦〉と〈平和〉は切り離されてしまったんだ?」とビラに記したように、狙いは現在の「国民」運動への内在的な(私たちもその外側にはいないから)批判にある。今回お願いした須永守さん(日本近現代史研究者)のお話「反戦・平和は生きているか―「積極的平和主義」の源流を問う」は、「平和を守るため」の国家への献身を、保守・革新を超えて戦後日本が肯定するに至る過程を抉り出してくれた。「積極的平和主義」とは本来、貧困・差別・抑圧等の構造的暴力の変革を目指すもので、そのための闘いが〈反戦〉であるのに対し、安倍のそれは矛盾をさらに直接的暴力で抑圧する「消極的平和主義」にあたるという基本を確認した上で、日本が朝鮮戦争~独立~千鳥ヶ淵墓苑建設を経て、「平和の礎」としての戦没者像を確立する経緯が辿られてゆく。一貫して重要な役を果たす靖国。戦争行為を問うことから戦没者を切り離して「尊い犠牲」と意義付ける、〈反戦〉を忘却した〈平和〉の論理は、「平和を守るため」の戦争を拒めない。いま安倍と反安倍派はこの同じ〈平和〉の奪い合いをしているに過ぎないのではないか、という怖ろしい批判がここに浮上してくる。
 続く反戦・反天・反靖国デモは十五名。加えて地方のこんなちっぽけなデモにも地元のネトウヨ的方々が少しは応援に来て下さるのである。そのまま殆どの人が懇親会まで流れてくれ深更まで賑やかに続いた。一人から主催に発せられた問いかけ「君たちはこのまま少数派であることに自足するのか?」が残る。この国の自閉と自分たちの運動のそれと、二重の自閉の中にいる自分を意識する。

9/14『高神村一揆』を読む その2

  千年一日で読書会 『高神村一揆』を読む その2

9月14日(月)20:00ー22:00頃
千年一日珈琲焙煎所つくば市天久保3-21-3 星谷ビル1F Google マップ
参加費/ ワンドリンクご注文ください
テクスト/ 佐久間 耕治『高神村一揆 昭和初期の民衆蜂起』下巻                                              崙(ろん)書房 ふるさと文庫、1980年

佐久間耕治:1950年千葉県生。県内の高校の社会科教諭を経て、2012年「房総自由民権資料館」(http://www.minken3.sakura.ne.jp/)を私費で鴨川市に開設。同市在住。
主著:『房総の教育鉱脈 : 民衆・教師たち・思想と実践』(共著)崙書房ふるさと文庫1980
      『房総の自由民権 : 歩きながら考え、考えながら歩き続けて』同、1992
      『底点の自由民権運動 : 新史料の発見とパラダイム岩田書院、2002  など

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◆高神(たかがみ)村は、利根川の河口を挟んで茨城対岸にある千葉県・銚子市内の南端にあたる漁村です。ここで今から85年前の9月6日盆踊りの夜、村民が村長宅・役場・駐在所などを襲撃し、弾圧を受ける事件が起きました。県内一高い税金を搾られているところへ世界大恐慌が波及し、そこに役場の公金使い込みが発覚して、村民は急激に行動へと自らを駆り立ててゆきます。

◆前回読んだ上巻では、背景と一連の経過を追って<事実>を確認しました。今度の下巻は<解釈>篇です。事件関係者たちへの50年後のインタヴューから見えてくる部落の情景、漁民に自主性などなく村内有力者同士のいがみあいに過ぎないと言いたげな「郷土史家」の視線、事件をリアルタイムに取材して論じ作品にした地元アナーキスト詩人たちのコミューンの夢、民衆の武装蜂起を決然と肯定する高校教師の著者の「地方史」etc... 短期間に単線的な経過で発展し、同時代に激発していた労働争議や小作争議に比して未組織性・自然発生性が高いこの一揆/蜂起/暴動は、見る者によっていかようにも姿を変えうる、かなり魅力的な事件です。『銚子市史』からも抹殺されているというこの民衆史は今、私たちにどう読めるのか?

◆未読OKです(本も入手しにくい...)。前回のレジュメも配布するので事件の概要は把握できます。

 

主催 戦時下の現在を考える講座

問合せ  電話  080-5459-9576(鈴木)
             メール  under_the_war_regime@yahoo.co.jp
             ブログ  http://inwartimeinibaraki.hatenablog.com
             ツイッター  https://twitter.com/against_war