7/19(日)【フォー・ビギナーズ】『靖国問題』を読む

戦時下の現在を考える講座 FOR BEGINNERS

          『靖国問題』を読む

7月19日(日)14:00ー16:00
つくば市立吾妻交流センター 小会議室
つくば市吾妻1-10-1、TX線つくば駅つくばセンタービル4F Google マップ
資料・室代/ 300円 
テクスト/ 高橋 哲哉 『靖国問題 (ちくま新書、2005年)

◆自国の戦死者のことなのに、どうしていろいろ言われなきゃならないの? 宗教のことなのに、どうして政治問題になるの? と思っているあなたに。そして、靖国はダメだけど、国立追悼施設は必要だよね、と思っているあなたへ。
靖国神社は1869年に国によって作られた、陸海軍省管轄の軍事施設でした。その歴史は明治維新以降のこの国の近代史にそのまま重なります。なぜ、神社なのに軍事施設なのでしょうか?
また、戦死者の追悼を、戦争を起こし兵士を殺し合わせた「国」が行うのは、正しいことなのでしょうか。
◆「国のために倒れた人に対して、国民が感謝を捧げる場所がある、これは当然のことであり、 さもなくして誰が国に命を捧げるか」、これは三十年前の首相の言葉です。この言葉の後にはきっとこう続くのでしょう、「国が祀らなければ次の戦争で誰も戦わない」。多分もう始まっている〝次の戦争〟に巻き込まれないために、高橋哲哉靖国問題』を読みます。未読でもOK。

 

        <歩く靖国>って、だ~れだ?

 

主催 戦時下の現在を考える講座

問合せ 電話  090-8441-1457(加藤) / 080-5459-9576(鈴木)
             メール  under_the_war_regime@yahoo.co.jp
             ブログ  http://inwartimeinibaraki.hatenablog.com
             ツイッター  https://twitter.com/against_war

5/24(日)【フォー・ビギナーズ】92年前の関東ジェノサイドを読む

  戦時下の現在を考える講座 フォー・ビギナーズ

       92年前の関東ジェノサイドを読む

 

5月24日(日) 14時 ~16時頃
つくば市立 春日交流センター 小会議室(つくば市春日2-36-1 Google マップ
資料・室代 300円
テクスト 加藤直樹『9月、東京の路上で ―

           1923年関東大震災ジェノサイドの残響』(ころから、2014年)

◆ドイツ・ナチスのユダヤ人虐殺はよく知られた歴史の惨事でしょう。でも日本の民衆による朝鮮人虐殺のことは? 私たちは世界的にも稀な、天災に乗じてレイシズム的虐殺をふるった過去を持っています。

関東大震災の直後、東京の路上で、神奈川で、千葉で、埼玉で、(茨城で?)少なくとも千単位の朝鮮人が殺された事件のことは、政府も自治体も今だ公的調査を行っていないため、その実態、範囲と規模は闇に覆われたままです。

◆しかしこれまでの民間の努力と、文献の渉猟と、現地踏査により判ったことを、とても読みやすい形で一冊にまとめた良書がようやく、昨年の3月11日に出版されました。今回はこれを読みます。未読でもOK。

◆もう一つの震災後、東京の路上で膨れ上がった憎悪に著者は90年前の残響を聞き取っています。足元に埋められ、気づかれぬまま私たちの認識と無意識を縛り続けている闇と向き合い、いまここを変えるために。

 

主催/戦時下の現在を考える講座
2007年から茨城県で活動するグループ。03年イラク戦争への自衛隊派兵以降の日本は戦時下にあるという認識の下、ナショナリズムに動員されないための運動を模索。主に2月と8月に集会/デモを企画し、隔月で定期読書会【フォー・ビギナーズ】を開いています。

電話 080-5459-9576(鈴木)            http:// inwartimeinibaraki.hatenablog.comブログ
メール under_the_war_regime@yahoo.co.jp    https://twitter.com/against_warツイッター

3/22(日)【フォー・ビギナーズ】『日本は戦争をするのか』を読む

  戦時下の現在を考える講座 フォー・ビギナーズ

      日本は戦争をするのか を読む

 

3月22日(日) 14時-16時頃

つくば市立春日交流センター 和室(春日2-36-1 Google マップ - 地図検索

資料・室代/500円

テクスト/半田滋『日本は戦争をするのか―集団的自衛権自衛隊』(岩波新書、2014年)

 

◆ 日本は戦争をするのか?そんなものとっくに始まっているよとでも言えばいいだろうか?

◆ だが人質事件に対する安倍の言動は対外的な宣戦布告であると見なされた。彼には絶好の機会だったのか?本当に、戦争が始まった。

◆ 政府を批判することがテロへの加担だと、相変わらずの偽の二項対立がナショナリズムを煽る。「テロとの戦い」? 法律を踏みにじり、テロの名で国内を脅し、辺野古で憚りなく暴力を振うそのやり方こそがテロリズムではないのか?

◆ この国家の内部に生きる私たちにとって、戦うべきは誰であり、何に対してなのか。私たちは戦争をするのか?

◆ 読んでなくてもOK。発表者が要約し、みなで話し合います。

 

主催/戦時下の現在を考える講座

電話 080-5459-9576(鈴木)                 http://inwartimeinibaraki.hatenablog.com/ ブログ

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2/15(日)集会『天皇Xデーの復習と予習』(つくば市)

              天皇Xデーの復習と予習  

           「昭和」の終わった日、つくば・茨城では何があったのか?

                                         今度は何がおきるのか?

 

日時 2月15日(日14時~16時

会場 つくば市 竹園交流センター  大会議室

   (茨城県つくば市竹園3-19-2 Google マップ - 地図検索

お話 千本 秀樹さん(歴史学者・筑波大学教授)

参加費 500円

主催 戦時下の現在を考える講座

電話 090-8441-1457(加藤)/080-5459-9576(鈴木)

メール under_the_war_regime@yahoo.co.jp

ブログ inwartimeinibaraki.hatenablog.com/ツイッター @against_war

 

千本 秀樹さん:日本近現代史研究(部落差別・労働組合運動史・天皇制)

        著書『天皇制の侵略責任と戦後責任』(青木書店)

                                 『「伝統・文化」のタネあかし』(共著、アドバンテージサーバー)等

                 『季刊 現代の理論』に様々な時事問題について歴史的視野から毎号執筆中

 

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 今から約二十七年前の一九八八年九月、腸がんを患っていた天皇ヒロヒトが重体に陥りました。「みなさんお元気ですか?」と井上陽水がにやけながら言う車のCMの声はミュートされ、天気予報の如く刻々と垂流される病状報道は「ゲケツ」なる医学用語ブームを子どもたちに捲き起こしました。直ちに全大学に『学園の秩序の維持等について』文部省から通達され、各地でデッチ上げ逮捕が横行し、「自粛」の嵐とそれに従わない者たちへの公然たる脅迫と暴行が世に吹き荒れました。そしてヒロヒトが死んだ(とされている)八九年一月七日を迎えると、マスコミのみならず学校・官庁・企業と多くの「国民」が一斉に哀悼を捧げないしは強制されましたが、テレビは彼の死を悲しみその行いを讃える番組をCMなしで延々続けたので、人々はたまらずレンタルビデオ屋へと殺到したのでした。それから二十数年後のいま・ここは、以前でも言いずらかったこの国そして天皇制への疑念と批判が、ますます口にしづらいような社会と化しています。

 

 けれども同調抑圧と<天皇制ハラスメント>がむき出しにされたあの時期、「これはおかしい」と感じ、考え、声をあげ、立ち上った人々が、全国いたる所でいまだかつてなく現れ、連帯するという出来事も起こりました。私たちのいま住むここ茨城ももちろん例外ではありません。

  

 その時つくばで行動した方々の一人である千本秀樹さんに、当時の出来事と経験なさったことについてうかがい、みなで討論しようというのがこの企画です。

 

  昔の話ですって?その通りです。でも、そう遠くない先の出来事でもあります。平和憲法の担い手と見なされさえする現天皇アキヒトのその日が来たら、今度はどんなことが起きるのでしょうか?その時私たちはどうふるまえばいいのでしょう?かつての経験者も、まだ生まれていなかった人も、共にあの時のことを喚起しつつ、未知数を計りつつ、2つのXを結んで話しあい考えてみたいと思います。

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赤嶺容子さんの死

 2月7日付の常陽新聞に、赤嶺容子さんが5日亡くなったとの記事が載りました。赤嶺さんは旧・常陽新聞からの同新聞の記者でした。闘病しつつ記者生活を送ってらしたときいています。

 旧・常陽新聞は、茨城県南部の市民運動にとって力強い味方でもありました。その方面を主に担う一人であった赤嶺さんは、様々な運動を続けている地元の人々にごく近しく、とても信頼されていたのではないでしょうか。赤嶺さんの取材姿勢には「小さな叫びしか上げられない人の声をちゃんと掬い上げて伝えよう」という柱があった、と評する方もいます。

 新・常陽新聞が昨年スタートする時、記者勢揃いの紹介用全体写真を撮る際に、各自なにか格好をつけて撮ろうということになり、せーのでポーズを取った時、赤嶺さんは「秘密保護法はんたーい!」と声を上げながら拳を突きだした、と同僚の記者から聞きました。新・新聞になってからは、ご病気のゆえでしょう、彼女の記事を読めるのは間遠になっていましたが、数ヶ月前のある反戦集会の記事には、最後に強い光が走り抜けるような、ぐっとくる力が感じられて、ああ赤嶺さんはお元気だ、やっぱり赤嶺さんがいなくちゃだめだと思ったりしました。その死の報せは少なからぬ人にショックを与えています、私たちにも。亡くなったとは知らず、この15日の集会の案内状を送ってしまっていました…

 およそ私たちの催しは新聞に告知を載せてもらえることもほとんどありませんが(今回はまさに常陽新聞が載せて下さいました、ありがとうございます)、赤嶺さんは私たちの集会にまで参加し取材して下さったのです。赤嶺さんの記事を読んでもらいたく、下にそれを掲げたいと思います。2013年8月18日、常総市水海道にての集会+デモ『原発天皇制を考える八月』(お話:友常勉さん)についてのものです。友常さんのお話、参加者間の討論、そしてデモへの言及と、字数の制限に関わらず実に丁寧で詳細な記事で、友常さん含め皆でおどろきました。天皇制についてこんなにはっきり書いてくれる日刊紙の記者は他にもいるのでしょうか?この直後の8月末に旧新聞が廃刊になってしまったので、こんな記事を出すからだよなどと、知り合いと軽口を叩いたりもしました……書きながら気づいた、私たちは赤嶺さんにちゃんとお礼を伝えたのだったろうか。

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             天皇制については日常的に話す必要

             常総で講演会、議論も(『常陽新聞』2013年8月25日)

 講演会「原発天皇制を考える八月」が18日、常総市水海道天満町の常総生涯学習センターで開催された。戦時下の現在を考える講座主催。

 講師は、東京外国語大教員の友常勉さん。東日本大震災被災した東北地方が、交通インフラが未整備のままであり、宮城県に142あった漁港を拠点60港に再編し民営化が進むなど、「新自由主義の実験場」になっているのでは、とまず指摘。

 「新自由主義天皇制の結合」について、明治憲法下の天皇制に関する久野収の論の紹介から始めた。天皇の権威と権力について、国民大衆および軍隊には、それらが無限の絶対君主という「たてまえ」を教え込んだ。一方、将来の官僚となる大学・高等文官試験で初めて天皇は国政の最高機関という「申し合わせ」が示されて、国民大衆を指導するシステムが編み出された、と紹介。

 このシステムの破綻のプロセスや、明治14(1881)年の政変による英国モデルの議院内閣制論の挫折に触れ、明治立憲体制をめぐる穂積八束、都築馨六、美濃部達吉吉野作造らの解釈を説明した。また、久野が指摘した「たてまえ」の、形式化を促す力としての国家神道について考えた。現在の自民党による改憲案では、象徴としての天皇が「元首」になっていることにも言及した。

 参加者からは、「江戸時代には庶民は天皇を意識していなかっただろうに明治の何年かでころっと変わったのはなぜか。またあれだけのひどい戦争の後になお天皇制が残り、再び元首にしようという声に、議論がわき起こってこないのがふしぎ。庶民レベルで議論ができないのはよくないのでは」「中学生に聞くと、ああいう特権階級がいるのはおかしい、と言うが、大学に入る頃にはそう言わなくなる傾向がある」「天皇を悪く言わないで、みたいなことを友達に言われた。被災地訪問を、天皇個人の意思で行ってると思っているのかも」「王とは何か。どんな国にも必要か考えたい」などの声があがった。講演会の後、参加者有志は水海道駅まで約2キロを、「天皇制解体」などと訴えながらデモ行進した。(赤嶺容子)

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